こんにちは、板前歴6年の”ぼり”です。
昨今「料理男子」なんて言葉を耳にしますし、しょっちゅう「料理ができればモテるでしょう?」なんていわれますが、それは外国の話なのではないかと思うほど女性から黄色い声援を頂きません。
そりゃあ顔がよけりゃ何してもかっこいいよ。もこみちはなにしたってかっこいいよ。
結局、顔とお金だろう。
すいません、取り乱しました。
冒頭から完全に心が荒んでしまっていて申し訳ないのですが、今回はぼく自信が体験した、最大の武器であるはずの「料理」でケガを負うはめになったお話をさせて頂きます。
ぼくとお付き合い(&同棲)していた彼女さんの間に実際に起きた「そんなバカな…」の話です。
「おいしい」の一言を信じてもらえない
普段はまかないとかをお店で頂くので、自宅で晩ごはんを食べることはないのですが、その日はたまたま彼女さんが料理を作ってくださるとLINEが来てて。
普段料理をそんなにしない方だったので、珍しい!と思い、職場でのまかないは食べませんでした。
ペコペコにお腹を空かして帰路に着き、家に着くなり席を用意してもらい、ビールまで用意して頂き。
本当にただただ感謝の気持ちのなかで彼女さんの手料理を頂きました。
その日は、炒めものか何かでした。
当然200%のスマイルで答えます。「めっちゃおいしい!ありがとう!」と。
すると、思いもよらぬ返事が来ました。
「ほんとは思ってないでしょ?いいんだよ素直に言ってくれて(笑顔)」
なぜなんだ…
こちらの本音としては、料理の大変さや手間を誰より理解しているので自分のために(手間と時間を使って)手料理をつくってくださるなんてことはもう感激なことであると感じています。
あと、一般の方が作る料理に対して過剰には期待をしておりません。(嫌われるから絶対言わないけど)
でも、むしろ料理人レベルを期待してたら失礼だし、「そこ同じ土俵でみちゃう?」って話かなって。
だから「手料理を作ってくださる」という事実がもう美味しいんです。
でも、この感覚はやっぱり伝わることがありませんでした…
料理人が「おいしい!」って言ってもなかなか信用してもらえない
料理への口出しはNG
また、別の日に彼女に手料理を振舞われた際、
晩御飯作ってくれたんだ!ありがとう!
気になるところがあったらちゃんと言ってね♡ちゃんと言ってくれないと成長しないから♡
ん〜、そう?ちょっとだけ、ちょっとだけ炒め過ぎな気がしたかな( ^ω^ )
もう2度と作らない
最大限に言葉を丸めてアドバイスをしたにもかかわらず、これだ。
一体何が正解だったんだ…
作ってもらう手料理に対してのコメントが、なにが正解なのかわからない
家事をしても怒られる
それでも仲良く過ごした上でとうとう同棲をスタートしました。
ここでもう一つ前置きを。
板前さんの職業って基本的に家事の延長線上なんです。料理以外でも、洗濯もするし掃除もする。
しかも限られた勤務時間内に一般家庭では考えられない量の家事の延長線上の事を「仕事」としてこなすので必然的に家事は板前なら誰でもそれなりのクオリティで一通りできます。
それをふまえて。
その日は彼女も仕事が遅く珍しく僕の方が先に帰宅していました。
疲れているだろうと思い洗濯物を干して、お風呂をためて、洗い物をしながら冷蔵庫にある余り物で「まかない」を作るのごとく作業しているところに彼女様ご帰宅。
ちょうど「まかない」もできたところだったので疲れをねぎらおうとしたところにまさかの一撃
「私の存在価値がなくなっちゃうからあんまり頑張らないで(笑顔)」
と。
なぜなんだ…
家事はなんでも出来るってのも考えものらしい
料理男子、なんか辛いな。
- 「おいしい」の言葉に信憑性がない
- アドバイスがガチっぽくなっちゃう
- 家事でき過ぎるのもよくない
そのほかにも友人夫婦のお宅にお邪魔した際に「料理人に手料理作るのは嫌だ」と拒否されて結局出前を取るという拒否反応を起こされた事もあります。
輝かしい「料理男子」なんて言葉とは懸け離れた辛いあるあるネタをご紹介しました。
以上、ぼりでした!