ぼりです!
ぼくは2ヶ月前、6年間続けてきた板前修行を辞めました。
その理由は現在住んでいる「ハイパーリバ邸」というシェアハウスを立ち上げる為資金調達、「クラウドファンディング」が完全なる副収入に当たってしまったことと、板前の世界観に疑問を感じたから。とこれまで言ってきました。
でももうひとつ、自分にちゃんと向き合ってなかったことがあったので、ここで書き起こします。
もくじ
板前になった理由
なんでぼくは板前を志したのかっていうと、すごくBBQが好きだったからです。
自分が用意した、当時は「料理」とは呼べなかったようなBBQで「みんながワイワイしている空間」を作り出せるのが好きで。
自分が企画したことでみんなの記憶に残るような1日を作ることができるのがめちゃくちゃ嬉しかった。
だからぼくは単純に「もっと料理ができるようになったらもっと楽しいかも」って思って料理の世界に飛び込みました。
周りが見えなくなるほど料理が好きなわけじゃない
じゃあなんで辞めちゃったのかっていうと、板前という仕事をしていく中で、自分は「料理が好きでたまらない人」ではないなって理解したからです。
ぼくの勤めていた料亭には本当に料理が好きで、「料理をする場さえもらえていればいい」「独立とか経営とかには興味がない」、ただただ「料理」だけしてれば幸せだって先輩がいました。
そのひとは何かわからないことがあったらすぐ調べるし、十分に職人と呼ばれるだけの経験も実力も持ち合わせていたのに、いつだって「吸収したい」って気持ちに溢れているひとでした。
ぼくはそのひとを見るたびに「すごいな〜」って思うんですけど、同時にぼく自身がそこまで「料理」に対してモチベーションが上がってないって気づいたんです。
夢が負担になった
自分が料理に没頭している人間じゃないと気づいたのは実はもう2.3年前でした。
正直、「現場がどうやったらうまく回るのか」みたいなことを考える方が全然楽しくて。
でも、今のように「修行先を辞めて料理を使った別の道を探す」って決断はどうしてもできませんでした。
頭によぎっていたのは地元を出るときに背中をおしてくれた友人の顔です。
ぼくは「10年後に金沢に自分の店を出す」と宣言して地元を離れました。
だからその友達に「あいつ結局諦めたんだ」って呆れられるのがすごく怖かったんです。
そこから2ヶ月前に勤め先の料亭を辞めるまで、ぼくはずっと自分に言い聞かせてきた。
「自分の発言に責任を持たなきゃいけない、諦めちゃいけない」と。
正直、めちゃくちゃ疲れました。
で、「そもそも俺ってなんのために今修行してるんだろう?」っとまで考えるようになってた。
人の為に頑張ってるんならそれは超自意識過剰
みんなに呆れられるのが怖くて、自分の宣言を撤回するのが怖くて、これまで頑張ってきたんですけど、それって正直「ぼくが自分で勝手に気にして、自分で勝手にやってること」だったなって。
確かに期待してくれる人もいて、その人の気持ちにも答えたい気持ちはたくさんあるだろうけど、そもそも自分の「したいこと」と「したくないこと」に嘘をつく時点で、それは自分の人生は生きているとは言えません。
方向転換したひとは決まって「ブレた」といわれるけど、例え友人であっても他人に全てを理解してもらうってことは不可能だから、自分の人生、思ったように生きたらいい。
「好き」を仕事にした人間には敵わない
この6年間で学んだことは「好きなことを仕事にしている人に、努力では到底追いつけない」ということ。
努力っていい言葉に聞こえるけど、好きなことを仕事にしている人は没頭しているその時間を「努力している」とは呼びません。だって好きでやってるんだから。
だから、「自分の好きなことを仕事にして生きる」と決めたのなら、自分の力を全力で注ぎ込めないことには、例え何年続けたことであっても進路変更したっていいんです。
もし「制約」がなければ今、何を仕事にしたいですか?
ぼくは最近、人生相談をされたらときはこの質問を投げかけるようにしています。
いろいろとある制約を捨てろって話じゃない。「好き」なことをクリアにする作業です。
- お金の問題がないとしたら
- 独り身だったら
- 時間を手に入れることができたら
こうした質問をなげかけたとき、自分の好きなことにたいしてめちゃくちゃテンション上がって語り出すひとを見るのがぼくは好きです。
それを夢と呼んでいいし、思い切ってやってみればいい。
なにもせずに「やりたいこと」をいつか「やりたかったこと」とハゲたおじさんになるにはまだ早い。
さいごに
お金が大変なときもあるかもしれないけど、今個人として働き出して改めて感じることは、「頂戴するお金」って「信用」と「満足」の対価だということ。
だから自分がちゃんと相手を満足させることができていたら、きっと大丈夫。
むしろ、どうやって自分の好きなことを仕事にして、相手に満足してもらって対価を発生させられるようにしようかって考えるのはめちゃくちゃ楽しいです。
「好きなことを仕事に」は難しいことじゃない。
最近、本田直之さんという方の本にめちゃくちゃハマってます。
スッと心に入ってくる文章が1ページごとに書き記されています。
行き詰まって息苦しくなっているひとは是非読んでみてください。
Live Simply シンプルに生きるための162のコトバ
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/10/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
以上、ぼりでした!