こんにちは、ぼりです。
ぼくは2018年3月に、企業に直接“純広告(企業と直接契約を結んでメディアに広告を掲載すること)” の提案をし、見事獲得。
自身のブログ(今読んでいただいているこのブログ)に純広告の掲載を開始しました。
結果、ブログの収益が倍増しました。
- ブログの収益が伸び悩んでいる
- なんとなくPVはある
- アフィリエイトが苦手、上手くいかない
こんな方には、ぜひ読んでいただきたい記事です。
ブログ収益化の方法はAdSenseかアフィリエイトしかないわけじゃありません。
雑記ブロガーであり複数のメディア運営もされている「ヒトデ」さん、コンサルタントもこなす起業家ブロガーの「ぶんた」さんからも、それぞれ高い評価をいただいています!
これ収益増やしたいブロガー必見だと思う。ASPの案件が無くても出来るマネタイズ。広告主とブロガー、お互いにとって良い落としどころって絶対あると思うのよね / “ブログに企業の純広告を掲載!提案〜獲得までの全手順を公開したった! …” https://t.co/5vSmC1qv1A
— ☆←ヒトデ (@hitodeblog) 2018年4月12日
ぼりさんのプロブロガーへの第一歩を応援購入…!!!!
と思ったんですけど僕も勉強になったのでこれはオススメです。
提案文のテンプレは他の営業にも応用できますね。
こういうの持っておくのは業務効率化には不可欠。https://t.co/AUX6g8bwmL— ぶんた2.0 (@__BUNTA__) 2018年4月13日
もくじ
このブログの収益がどう変わったか
本題に入る前に、このブログにおける純広告の収益効果を2月と3月の実例でご報告させていただき、この記事がどんな方に参考になるのかをお話しします!
2018年2月のブログ収益合計:22,700円
- Google AdSense:13,929円
- Amazonアソシエイト:6,771円
- その他のアフィリエイト:2,000円
2018年3月のブログ収益合計:75,168円
- Google AdSense:13,821円
- Amazonアソシエイト:4,687円
- その他のアフィリエイト:26,660円
- 純広告:30,000円
“その他のアフィリエイト収益”が激増してますが、3月は転職シーズンでもあるのでそのおかげだと思います。
特に何かいじったわけじゃないので、自分でも棚ぼたすぎてびっくりしました 笑
今までの平均的なブログ月収は、Google AdSenseとAmazonアソシエイトがメインで、合わせて2万円前後でした。純広告を導入したことで、実質2.5倍。
このブログは、主に「板前としての経験や考え方」の記事でPVを稼いでいます。そこでぼくのブログと相性の良さそうな「飲食の転職エージェント」でGoogleに広告を出稿していた企業を見つけ出して、直接営業をかけてみました。
そしたら、月間のバナー広告掲載の契約までこぎつけることに成功しました。
というわけで、この記事は…
- Google AdSenseで5,000円程度~稼げている
- 特化ブログ、または特定のカテゴリーでPVが10,000以上ある
ってブログをお持ちで、収益化についてイマイチ伸び悩んでる方の参考になる記事です。
もちろん、収益が既に成り立っている人でも、Google AdSenseを純広告に置き換えるだけで単価UP&固定収入につながるので、収益の安定化や強化ができるハズです。
記事公開後、20万~100万超えのPVを誇るブロガーさんからも高い評価をいただいているので、「既に自力で純広告を獲得している」という方以外ならどなたでも参考になるみたいです!
ちなみに、そういう有料サービスの用意もありますが、自分でなんとかする力がある人には必要ないので、記事終盤にご紹介するぼく自身がガッツリ手間をかけた「企業への提案文」だけを有料にしてあります。
無料のこの記事自体にも「ノウハウとしてけっこうな価値がある!」と自信を持って言えるので、ぜひ読んでみてください。
ちなみに、全部を有料にしなかった理由は…単純に「数十万PVの人気ブログじゃなくても純広告は獲れるんだぞ〜!!!」ってことをもっと広く、多くの方に伝えたかったからです。
※当ブログの月間PVは5万程度です。*2018年3月現在
顔出しブロガーになる必要はないし、バズに頼る必要もないし、イケダハヤトさんに純広告のスポンサーになっていただく必要もないんです。
あ、ぼくは顔出ししてるブロガーですが、今回の純広告獲得にはほぼ無関係でした。
やり方はたくさんあるんです。
そこ、知っとこう。
それではいってみましょ〜!!!
個人ブログで純広告の契約を獲得する全手順
以下の流れで、実例に添って説明します。
あと、途中である程度の専門用語が出ます。例えば…
- リスティング広告
- アナリティクス
- サーチコンソール
- キーワードプランナー
などが出てきますが、純広告の掲載にあたって、この辺りの用語は理解している前提でお話します(この記事での説明は省略)。
もしわからない用語があっても、検索すれば大丈夫です。
自分のブログデータを分析する
まずはサーチコンソールを使って、自分が普段Google検索で上位表示を取ってる記事を確認します。
単一ワードじゃなく、複合ワードとかでもぜんぜんいいです。大切なのは「上位表示されているワードを把握する」こと。
ぼくの例だとこんな感じ。
板前 辞めた
かれこれ2年ほど前、板前時代に書いた「板前の働き方」に関する記事が、今でも一定のPVを保っています。
自分のブログでどんなワードが上位表示されているのかを把握したところで、そのワードと相性のいい企業(純広告の提案をする相手)を探します。
分析結果と相性のいい企業を探す
どうやって相性のいい企業を探すかというと、“リスティング広告”をヒントにします。
Googleの検索結果に表示される、リスティング広告の例です(赤枠内)。
リスティング広告を出稿している企業は、「広告を表示させたいワード」に対してお金を払っています。この場合は「ダイエット」がそれです。お金の力で、自社の広告を上位に表示させているわけです。
なので、
自分のブログで上位表示が取れているワード
同じようなワードでリスティング広告を出稿している企業
の相性がいい、ということになります。
ただ、全てのワードがリスティング広告に直結している必要はありません。
ぼくの例でいえば、上位表示を取っているワードが
板前 辞めた
だったので、リスティング広告を出稿している相性のいい企業は
飲食の転職系サービスの企業
になりました。もちろん「飲食 転職」で上位表示を取ってたら最強なのですが、「板前 辞めた」でも親和性が高いので、提案の材料には十分です。
どういうことかというと…
板前を辞めて失業中だよ!
だから飲食業界で転職先を探してるよ!
と、簡単に連想できますよね。
また、リスティング広告はワードに対して広告を表示させる仕組みなので、機械的なんです。
ブログで記事を読んだ人に広告を閲覧をしてもらうと、心理的に寄り添えます。味方になってくれたような気分になるので、広告を受け入れてもらいやすいんです。
これ自体も、大切な提案材料。
ここまで書いたいくつかのポイントを、数値なりの根拠を使って筋道を立てて説明できれば、企業への提案として成り立ちます。
この時点で「広告主になりそうな企業が思いつかない…」って方も大丈夫です。質問の受け付けもしますので、とりあえずそのまま読み進めてください。
営業をかけるための根拠を集める
まずは営業をかけるための「根拠」を集めます。
キーワードプランナーでクリック単価を調べる
企業が実際にそのワードに対していくら払っているのかを、ざっくり調べます。
例えば、あなたのブログが「飲食 転職」のワードで上位表示を取っていたとします(うらやましいっ)。
キーワードプランナーで「飲食 転職」のクリック単価を調べます。
するとページ上部に掲載するために、最低額として「493円」の入札があることがわかります。最高額は「1,476円」ですね。
つまり、広告主(個人の場合もあり)は「飲食 転職」というワードで1人を自サイトに呼び込むために、最低でも500円近くかけているということが確認できました。
これがまずひとつ、純広告獲得のための重要な根拠になります。
大手ポータルサイトのバナー広告の相場を調べる
続いて、バナー広告を掲載する際の参考価格として、大手ポータルサイトの相場を調べます。
ぼくはこのサイトを参考にしました(ありがとうございます)。
詳しく読んでいただくのもアリですが、結論として「バナー広告において、単純な1インプレッションは一般的に「0.5〜2.3円程度」で取引されている」ことがわかります。
ただし、専門的なカテゴリーを持っているブログであれば、単純なインプレッション数で考える必要はありません。企業と相性のいいユーザーが訪れるので、その点をプッシュして交渉すれば高単価の獲得が見込めます。
Googleアナリティクスで自分のブログデータを用意する
次に、説得力のある提案をするために、自分のブログデータを数字で用意します。
アナリティクスの管理画面から、以下の順でクリックしていきます。
- 行動
- サイトコンテンツ
- すべてのページ
- ページタイトル
- エクスポート
最後の「5.エクスポート」では、GoogleスプレッドシートかExcel、もしくはCSV形式を選べるので、扱いやすいものを選んでください。
ちなみに、企業によっては添付のOfficeファイルは開かないとか、Googleドライブは開かないとかの社内ルールがあったりするので、全部用意しておくと対応しやすいです。最悪、画像にして送ります。
専門カテゴリーだけで契約したい場合は、ちょっとハードルが高くなりますが、こちらの記事を参考にやってみてください。
記事数がそれほど多くないのであれば、とりあえず全ての記事データをDLして、必要のない部分だけ削除するって方法でもいいと思います。
ぼくはそうやってます。アナログですみません。もっといい方法があったら教えてください…っ!
用意した根拠をもとに、広告掲載費を算出
ここまでに用意した根拠を使って、実際に提案する広告掲載費を算出します。
- 狙うワードのクリック(最低)単価
- バナー広告掲載の相場
- 自分のブログ(またはカテゴリー)データ
具体的な根拠をもって提案できれば、企業側も「広告費として妥当だな」と思ってくれるはずですし、企業側が「リスティング広告、成果が薄いな…」と感じていれば、ちょっと強気の設定でも口説き落とせる可能性があります。
もし不安だったら、まずは最初の1か月だけの「お試し価格」を提案して、その後は通常価格にシフトする…という2段階の提案をするのもありです!
この辺りの契約のコツについては、後々の項目でもちょいちょい解説しています。
見つけた企業に営業をかける
さて、ここまでで営業をかけたい企業と、頂きたい金額が決まりました。
いよいよ営業をかける段階です。ここからが本番。
でも現実問題、「俺のブログとめっちゃ相性ええやんけ〜!」と思える企業があったとして、どこの馬の骨ともわからない個人ブログ運営者から「俺のブログで有料の広告枠募集してるよ!」ってメールしても、ほとんど相手にしてもらえないと思います。
2秒でゴミ箱行きがオチ。現実は厳しい。
メールなど文章での提案は、当たり前ですが文章構成とデザインが重要です。興味を持ってもらえなければ、それでおしまい。とにかく提案文が重要!
なので、ぼく自身が実際に獲得に成功した提案文を使ってみてほしいです。ガッツリ手間をかけて作った、渾身の文面です!
「note」ってサービスの有料部分に、提案文(Googleドキュメント)のリンクを添付してあります。そちらの文面を使ってください。
あ、上のボタンを押しただけなら、まだお金はかからないです!
それから、有料部分では提案文だけでなく、特典としていくつかのヒントも載せています!
もし「note以外の方法で購入したい!」という方がいらっしゃったら、この記事のコメント欄か、Twitter(@borilog)のDMとかでご連絡くださいっ!
提案文の内容は、
- 純広告の提案&価格の提示(本題)
- 提示価格に対する説明(理由と根拠)
- 自身のブログデータ(実績の提示)
- 具体的な契約内容の提案(契約への誘導)
って感じです。
この提案文は営業メールの雛形として使うものなので、一部書き直して使う必要があります。例えば相手先の企業名とか、自分のブログ名なんかがそれです。
書き換える部分はわかりやすいように赤字にしてあるので、この記事を見ながら赤字部分を書き換えていけば提案文が完成するようになってます!
ここまで読んだ時点で「あ、なるほどああいう感じかな〜」って思った方には、基本的にこの提案文は必要ありません。
提案文を買ってほしい人のイメージはこんな感じ。
- 企業への提案文の作り方がわからない!
- 単価設定ってどうすれば…
- 掲載条件の提案なんてできっこないし…
この辺りに自信がない方なら、必ず参考になります。ぼくも同じ苦労をしてきたので。
なお、ある程度まで反応を見たかったので、初回限定で10部まで980円のお試し価格で販売させていただきました。
現在、10部売れるごとに価格を上げて再販させていただいていますが、おかげさまでじりじりと部数が伸びていますっ!
- 4月12日:お試し分が10部完売したため、1,480円にて再販売しました
- 4月12日:再販売分が10部完売したため、1,980円にて再販売しました
- 4月19日:再販売分が10部完売したため、2,480円にて再販売しました
- 5月25日:再販売分が10部完売したため、2,980円にて再販売しました
- 9月01日:再販売分が10部完売したため、同価格にて補充しました
【2019年】 - 1月18日:再販売分が10部完売したため、同価格にて補充しました
追加販売の通知はその都度Twitterにて行いますので、もしよろしければフォローしてください!
話を戻しますっ!
もちろん「提案文を送れば終了」ってわけじゃなく、詳細を詰めて契約したりとか、実際に広告を掲載したりとか、まだまだやらないといけないことが残ってますっ…!
でも、もう少しでゴール…っ!
詳細を詰めて契約する
送った提案に良い反応が返ってきたら、契約の詳細を詰めていきます。
広告の掲載箇所や期間を決めたり、見積書を求められたり、支払い方法やタイミングはどうするかなど、詰めることが多いので最初は大変ですが、そのうち慣れます。
コツは、お互いに気持ちよく合意できそうな条件を探りながら提案すること。
見積書や請求書を求められたら
相手が企業だと「見積書がほしい」ってところもあるので、そんなときはMisoca(みそか) で対応すればすぐに作れます。びっくりするほど超簡単。
相手方企業の支払いスパンや請求書の作成方式に合わせて、柔軟に対応しましょう。
また、ただバナー広告の掲載をするだけでなく、
- 記事広告の執筆
- オリジナルバナー作成
- SNSのでの拡散
などをオプションとして提案すると、企業側にもいろいろ検討の余地ができるのでオススメです。
あくまで「オプションとして」提案するのがコツで、必須のセットだと勘違いされないようにわかりやすくしておきます。魅力的なオプションだと思わせられる実績があるなら、積極的に提案してみてください。
実際に広告を掲載する場合のヒント
広告の掲載箇所って、けっこう色々ありますよね。
例えば…
- 記事の上・途中・下
- サイドバー
- 画面の上端や下端に固定
なんかが多いですが、どこに掲載するかで価格が変わったり、ブログの修正が必要になったりします。
特にGoogle AdSenseをブログに掲載していたりすると、純広告と競合して「思ったより成果が出ない」とかって契約を切られるリスクがあります。
せっかく獲得した純広告を失わないために、商談の時点で「有利な掲載箇所」を説明しておくとか、明らかに純広告のほうが収益性が高い場合はGoogle AdSenseを外してしまうのも手です。
ほかにも、ブログの「特定のカテゴリー」だけに純広告を掲載することも可能で、その場合は…
- 特定のカテゴリーだけGoogle AdSenseを掲載しない
- Google AdSenseを外したカテゴリーに純広告を掲載
というカスタマイズで対応します。
ちょっと難しい作業なので、参考になったカスタマイズ記事を紹介しておきます。
「はてなブログ」向けカスタマイズ記事
「WordPress」向けカスタマイズ記事
ここまでで純広告の提案〜獲得までの一通りの流れの説明を終了します。
おつかれさまでしたっ!
AdSenseを介さない”純広告”が生むメリット
今回、個人ブロガーが企業と契約して純広告を掲載するまでの手順を全てまとめましたが、ぼくが感じたメリットはこんな感じです。
- Google(AdSense)を介さない直接契約なので、単価が上がる
- 固定収入になるので、収入の見通しが立ちやすい
- 特定のカテゴリーを“育てる”という考え方が身についた
純広告となると、どうしてもインフルエンサーだったり顔出しのブロガーが強いイメージがあったのですが、SEOの観点からでも純広告が取れることが証明できたのではないかと思います。
アフィリエイトやコピーライティングが苦手な方は、ぜひ試してみてくださいっ!
ぼりでした。