ぼりです!
ここ最近、怒涛のように自分自身の身の回りに起きる事、自分の決意と同時に畳み掛ける将来への不安に、完全にキャパオーバーを迎えてしまいました。
そして自分の心の中の「ある事」に気づいた事によって、現在こうしてブログを書く元気がでるところまで気持ちを持ち直す事ができたので、ここに書き記しておきます。
もくじ
目指すべき目標を失った瞬間
僕は基本的に超生意気な人間なのですが、僕が「この人だっ!!」と思った人は徹底的に尊敬、信頼する傾向があります。
僕の勤務先の料亭にはその「この人だっ!!」と言える1人の板前の先輩がいました。
ところが、4月に行われた会社内の人事異動の際、責任感の強さと人を思いやる気持ちに押しつぶされて鬱状態になってしまったのです。
その時の心中はTwitterにて呟いていました。
本当に悲しいよ。誰より全体を考えて行動を起こした人が潰れる。
— ぼり@板前ブロガー (@borilog) 2016年4月10日
俺と人事異動を担当した先輩が責任を感じて鬱状態になった。
恐らくもう会社に復帰はできないと思う。
それでももちろん会社は動き続ける。
企業で働くってなんなんだろうか。— ぼり@板前ブロガー (@borilog) April 15, 2016
誰かのせいにするな。
でも自分のせいにもするな。
しょうがない事ってたくさんある。
誰の責任でもない。
そう思えるだけできっと鬱にならなくて済む。— ぼり@板前ブロガー (@borilog) 2016年4月15日
事実上、職場への復帰が難しくなった僕の先輩は退職を余儀なくされました。
ハイパーリバ邸への誘いを頂く
だからといって会社を辞める訳でもなく、「自分の将来の為に」と思い勤務態度も変える事なく、これまで通り真剣に業務に取り組んで来ました。
そんな中頂いたシェアハウス、「ハイパーリバ邸」へのお誘いの話。
ハイパーリバ邸についての記事はコチラ
*記事中より引用
リバ邸はぼくが優秀であると思える人を「住人」として選びます。
ぼくの優秀である人間の基準は以下のような感じです。
・オタク気質がある
・素直である
・何か一つ圧倒的な自分の強みを持っている
・行動スピードが速い
・他人の価値観の違いに寛容である
人事異動の件で「自分で生きて行く力」を養う事について真剣に考えていた最中の話だったので僕は即答で「参加」の返事をしました。
意識を高く持つ人が集まって、行動を起こすスピードを重視できる環境に身を置く事は自分にとってプラスでしかない。
「お互いに高め合える関係の中に自分の身を置きたい」と心から思いました。
その決意表明も僕なりに大胆に発表しています。
*記事中より引用
板前を志した時点での「成功図」として捉える未来が
- 雇われの身の料理長
- 独立して店を構える
の2択しかないという視野の狭さである事には何の疑問も持ってこなかった。
そして「独立して成功する」という夢に向かってがむしゃらにやってきたのが今までの現状。
でも本当はもっともっと無数に板前の「選ぶ道」があっていいのだと思う。
板前が渋谷のライブハウスで天ぷらを提供したっていいし、
お祭りの屋台で「寄せ鍋」を提供したって全然いいんだ。
それを板前として邪道だと言われるのなら僕は邪の道を行く。
今までに「板前」が辿ってきた道が全てじゃないと僕は証明したい。
社長からの素直な言葉と心配
決断したからにはと、自分の意向を勤務先にも伝え、店長、現場の調理長、と次々に自分の「挑戦したい事」について真面目にお話をして、8月には会社を辞める話を進めていきました、
そして先日、いよいよ社長と直々に面談を行って頂く機会を作っていただきました。
その時の様子は過去記事に記してあります。
*記事中より引用
正直、今の職場において現場スタッフが人手不足であるのは、現場に立つ僕自身がなにより理解できていたので「引き止める方向」で話が進むのは明確でした。
それは前提の上で押し切るつもりだったので、「身勝手だ」とか「給料」「待遇」の話は全てはねのけるつもりの僕でしたが、自分自身のこれからの展望を「口にして説明する事ができない」という具体性のなさに絶望してしまいました。
目の前にいる人間一人に、これからの活動内容も説明できないような人間のなにがフリーランスだ!という事で、下唇をちぎれる程に噛み締めながらのまさに完敗。
この記事を書いた当時は、「会社の現場事情の為に引き止められる」なんて勝手な想像をしていたのですが、後日冷静になって考えてみても正直その雰囲気はなかった。
単純に僕の計画性のなさに対しての冷静な心配であったと。
そうした親切に気づく事で更に気分は落ち込む事に。
迎えた気持ちの限界
自分の将来をちゃんと見つめる機会を作ってもらう事ができたので、そこから1週間ほどはブログの事も考えず、ただただ真剣に「自分がやりたい事ってなんなのか」。
何か目的があってフリーランスになるのではなく、「フリーランスになる事自体が目標になっていないか?」という自問自答をひたすら繰り返しました。
どれだけ考えても答えは出てこない、ひたすら同じ悩みの繰り返し。
そんな時、ハイパーリバ邸のメンバーも含めて、自分のまわりの人がみんな優秀でキラキラして見えてしまった。
その現状に耐えきる事ができなくなった僕は、普段では考えられない行動なのですが、半年以上前に同棲を解消した元彼女さんの家に転がり込んでいました。
逃げ出したくなる日もある。
— ぼり@板前ブロガー (@borilog) 2016年5月4日
フリーに転向する恐怖で頭吹っ飛びそう。胃が痛い。眠れない。
— ぼり@板前ブロガー (@borilog) 2016年5月4日
心がいっぱいいっぱいになって限界を迎えて、1年前に同棲してた元カノさんの家にころがり込んだら、話をしっかり聞いてくれた後にしっかりお説教された。
— ぼり@板前ブロガー (@borilog) 2016年5月5日
1年ぶりに泣きまくってからスッキリした。ホントに相手を思って言ってくれてる言葉なら肯定じゃなくても沁みる。
— ぼり@板前ブロガー (@borilog) 2016年5月5日
目腫れたかなって思って鏡見たけど、デブやし目立たんかった。
デブでよかった。— ぼり@板前ブロガー (@borilog) 2016年5月5日
disられた上で最終的に、「好き勝手に感情的になる」というおおよそアラサー男子とは思えない行動を取った事で、少しだけ気持ちが楽になりました。
思い出す事となる「初心」と「昔描いた将来の自分」
どれだけ久しぶりに流したかわからない涙にスッキリした事で、気持ちがちょっとだけ軽くなり「板前を志した当初の気持ち」や、まだまだ少年だった頃の自分が「思い描いていた未来」について考える事に。
板前を志した理由
僕が元々、「料理」に興味を持ったのは友人との中で主催したBBQが元でした。
「自分の作り出した空間で人が楽しそうにしている瞬間」が最高に幸せ。
そう感じていた時に出会ったのが近所の小料理屋。店主が作り出す料理と空間にすごく憧れた。
そして、僕は料理の世界へ飛び込んだ。
昔描いた将来の自分
僕は将来「パイロットになる!」とか「サッカー選手になる!」なんて夢のある子供じゃありませんでした。
むしろ、まわりの子と比べて勉強も運動もできない。当然クラスの人気者になんてなれるはずもない。
そんな事から極端ですが「20歳になって車を運転している自分」みたいなものを想像できていませんでした。
正直、単純に「大人になれる」とさえ思っていなかった。
だから、高校に進学して、電車で学校に通うようになった時も、車の免許をとって自由に自分の行きたいところに行けるようになった時も、僕のなかでは「想像していた未来よりも遥かに立派な自分になれた!!」という感覚。
そんな自分の超低い目標設定だったところからすれば、地元である石川県のど田舎で育った奴が東京都内の料亭でお刺身を切っているなんて、当時の自分からしたらとんでもない成長で、立派な自分になれているんだと、なんだか自分を褒めてやりたくなりました。
僕は今の時点でも「幸せ」
まわりにいる前と上を向いてキラキラしている人たちを見ていたら、やっぱり現状の自分と比べたくなってしまう事は多いけれど、僕はすでに「昔思い描いた将来の自分」よりもずっと輝けている。
そしてそれはこれから先、ゆっくりだとしても1歩ずつ前に進む事で、今よりも昔の僕に勇気を与えられるような人になれる。
きっとそれでいいんだと思う。僕は今、幸せだ。
まとめ
現状の自分に不甲斐なさや劣等感を感じてしまう事って誰にでもあるんだと思う。
気持ちが落ち込んでしまている時は、自分のまわりの全てが輝いて見えてしまうこともあるかもしれないけれど、自分が今まで歩んできた道、やってきた事を思い出してみる。
きっとそれは裏切る事はないし、「今までの自分」をちゃんと認めてあげる事で、休憩をして気持ちの充電をする事で、またゆっくりと1歩を踏み出せる。
僕は大人になる事すら想像できていなかったのだから、「これから先にどんな挑戦をしたっていいんだ」と思うとすごく気が楽になった。
そして、やっぱり今「挑戦したい」と思った、自分の気持ちに素直に答えようと思う。
この先も、がむしゃらに頑張る事ができる時はとことん頑張ればいい。
だけど、辛くなった時にはゆっくり休んで、これまでの自分の事を褒めてあげればいい。
少なくとも昔思い描いた将来の自分より、僕はずっと立派に生きている。
これからもきっと壁にぶち当たる事は多いだろうけど、やっぱり僕は新しい「板前の生きる道」を作りたい。
またゆっくり、そしてしっかりと、僕は動き出す。
以上、ぼりでした!