6年の板前修行の末、東京都内で出張料理人として独立しました、元板前の”ぼり”です。
ぼくは24歳〜30歳までの間、大阪・東京・名古屋・を転々とし、割烹料理店、小料理屋、料亭、居酒屋、魚屋など、板前修行として計7店舗をまわってきました。
一番長くつとめたお店で3年半。あとは半年や1年といったところ。3ヶ月で移動したことも2回あります。
料理人が成長するためには、視野を広げるために修行先を変える必要があります。
で、修行先を変える際に最も重要なのが、次の修行先を見つけるための”方法”です。
ぼくは、修行先選びの全てを”人づて”で行ってきました。
修行先の料理長の”つて”で次の職場を紹介して頂いたりするのは、手っ取り早いし、楽です。
でも、同時に以下の問題にぶちあたってきました。
- 自分が希望しているようなお店を紹介してもらえるとは限らない
- 先輩の「面汚し」になるから簡単には辞められない
- お給料や就業体系についても一切の要望を出せない
- 次の職場で求めている仕事をさせてもらえるかわからない
そして、ぼくが現職時代に次の修行先を全て”人づて”で紹介してもらっていたのは、転職エージェントという言葉自体を知らなかったからです。
そこで今回、飲食業界専門の転職エージェント「フーズラボ」さんに実際にお話を伺ってきました。
結果的に、この「知らなかった」という部分で本当に損をしてきたんだな…と実感しています。
- お店の人に辞めることを相談しづらい
- 次の修行先を見据えて修行したい
- 現在の職場環境に不満がある
- 他の現場の空気を知りたい
こういった想いを持って現場に立っている方には、ぜひ目を通して頂きたいです。
もくじ
【関東特化】飲食業界専門の転職エージェント「フーズラボ」とは
今回伺わせて頂いたのは、新橋駅から徒歩2分。
関東の飲食店を専門に求職者に転職先を紹介している”フーズラボ”さんです。
話しを伺わせて頂いたのは伊豆佳代子(いずかよこ)さん。(以下敬称略で「伊豆」)
ぼり:伊豆さんは求職者の方に実際にお話を伺ってらっしゃるんですよね?
伊豆:はい。フーズラボでは関東圏での飲食業をメインにこの新橋オフィスで求職者の方とお話をさせて頂いています。
ぼり:オフィス、めちゃくちゃキレイですね…!
伊豆:(笑)ありがとうございます
ぼり:今日は、ぼく自身が現場にいたときのことを思い出しながら、詳しくお話を伺えればと思ってます!よろしくお願いします!
伊豆:はい!こちらこそよろしくお願い致します!
転職サイトと転職エージェントの違い
ぼり:さっそくお伺いしていきたいのですが、転職エージェントと転職サイトの違いってなんなのでしょうか?
伊豆:はい、簡単に説明してしまうと、
- 転職サイト→自分で情報を集めて自分でエントリーする自己完結型
- 転職エージェント→自分のマッチしそうなお店をプロに探してもらう
といった違いです。
転職サイトで職場を探すと、飲食業の場合によくこんな問題が起こります。
- サイトに掲載されていた給料体系・就業内容と違う
- サイトには過去のデータが残っていて最新のデータじゃない
- すべて自分で調べなきゃいけないので、得られる情報が偏ってしまう
こういった問題を解決できるのが、私達のように仲介として入る「転職エージェント」です。
ここまでのポイント
- 転職サイトと転職エージェントの違いは「プロが仲介してくれるかどうか」
- 転職エージェントを介すと、求人情報と実際の内容に違いが起こらない
- 職場探しのプロが常に最新のデータを把握している
料理人が”飲食専門”の転職エージェントを利用するメリット
ぼり:転職エージェントといえば、大手だとリ◯ルートさんとかもいると思うのですが、飲食専門のエージェントとの違いを教えて頂いてもいいですか?
伊豆:はい、職種関係なく網羅的にどの業種の案件も扱っている「総合転職エージェント」と当社との違いは大きく2つの特徴があります。
- 飲食業界の”空気感”を理解している
- ヒアリングをもとに、企業へ推薦をする
ひとつづつ説明させていただきますね。
飲食業界の”空気感”を理解している
伊豆:当社は飲食業界に特化しているエージェントなので、現場の空気感を理解していることを重要視しています。
スタッフはスーツを着ていますが、社長も含め相談に乗るパートナーは全員飲食現場経験者です。
ぼり:まじですか
伊豆:そうでないと、現場の空気を知らずに「イメージ」で相談者の方に案内をすることになってしまうので。
ヒアリングをもとに企業へ推薦してくれる
伊豆:また、当社で求職者の方の相談に乗らせて頂く場合、このような流れになります。
伊豆:当社のHP【飲食店特化の転職支援フーズラボ・エージェントbyCuolega】 からエントリーして頂き、最初にこの新橋オフィスでお話を伺いし、次にお会いするのは面接に行くときです。
〜新橋オフィスでの流れ〜
- オフィスでの対応
- 履歴書を簡単にでもいいからつくってきてもらう
- これまでの経歴や、次の修行先にもとめていることをヒアリング
- 実際にマッチしそうな会社を平均5〜6店舗紹介リストアップ
- 求人募集している店舗にフーズラボが推薦
伊豆:フーズラボではまず、実際に一度持ってきて頂いた履歴書をもとに、求職者の方からお話を伺いながら、
- 追い回しを◯年した
- 仕入れを担当した
- 次は前菜を担当したい
など、履歴書には書ききれないような実際の現場での経験をお伺いさせて頂きます。
そして、その情報を元に私達から企業様に直接お伝えして推薦を行っています。
ぼり:なるほど…たしかに飲食の履歴書って正直何書いたらいいかわからないので、そういった内部的な話を共有して頂けるのはすごく助かります…!
伊豆:現場での経験は、お店側にとっても必要な情報であって、求職者からも伝えるべき情報です。
ただ、それがなかなか文面に起こすのが苦手な人はやっぱり多いと思います。
ぼり:まさにぼくのことですね。
というか「追い回し」って言葉をご存知だとは思いませんでした…!!
伊豆:私も居酒屋さんやお寿司屋さんで働いていたことがあるので、そういう言葉もわかります笑
〜面接日の流れ〜
伊豆:お店側に履歴書を送り、面接が決まったあとは次の流れになります。
- フーズラボで日程を調整し、面接日を決める
- 当日、フーズラボ担当者と共にカフェで打ち合わせをした後面接へ
- 後日、受かったところの中から自分の好きなお店を選ぶ
ぼり:面接の日程まで決めてくださるんですね…!
伊豆:はい。飲食業界の方はお休みが少ないことがほとんどですし、希望があれば複数社まとめて面接に行くこともできるようにしています。
なので、「最初に当社に足を運んで頂く日」と「面接に行く日」の2日間時間を頂ければ、スムーズに次の職場を紹介させて頂くことができます。
ぼり:飲食の人ってほんとにおやすみの日が少なかったりするので、それは助かります…!
ここまでのポイント
- 相談+面接日の2日間で、希望の店舗の面接に行ける(希望があれば複数店舗も可能)
- ヒアリングを元にフーズラボが希望の店舗に推薦してくれる
面接対策で大切なのは「気に入られること」ではない
ぼり:ちなみになのですが、この「面接のポイント・対策」というのは実際にどういった内容でしょうか?
イメージだと、「御社のために自分が頑張れるのはこんなところです!」みたいなイメージなのですが…
伊豆:あ、いえ。確かに面接対策となると「相手に気に入ってもらうための作戦」みたいなイメージになりがちですが、当社はそのように考えていないです。
むしろ「面接はあくまで対等な目線で行うもの」と捉えています。
なので、本人の希望(休み、配属、お給料など) なども面接でお話できるように、あらかじめ希望や疑問点を整理して頂いて、担当者と一緒に面接に臨むといった内容です。
ぼり:面接にまで同行して頂けるってすごいですよね…
伊豆:もちろんです。企業さまと求職者の方がお互いに話しやすい空気を作れるように、基本的にはすべての面接に同行させて頂きます。
ぼり:お給料やお休みの数については口に出せない空気が強いので、そこで第3者に入って頂けるのは本当に助かりますね…!
伊豆:はい、その”口に出しづらい部分”を求人を出す企業さんに適切にお伝えできる場を作るのが私達の仕事だと思っています。
ムリに転職をすすめないの?突っ込んで聞いてみた
ぼり:フーズラボさんがめちゃくちゃ求職者の方の相談に乗って頂けるってことはわかりました。その上ですいません、直球で聞きますね。
フーズラボさんは、求人を出してる飲食店と求職者の方をマッチングすることが仕事ですよね。
それだったら、ちょっと合ってなさそうなところにでもムリに転職を薦めたりしないんですか?
伊豆:あ、それは絶対にやっちゃいけないんです。
例えば、ムリに転職を薦めて次の職場を決めて頂いたとします。
- 飲食店の方からしたら「なぜウチにしたんだろう…?」
- 転職された方からしたら「思っていたのと違うな…」
と、双方にとって良くない結果を招きかねません。
マッチしてないと感じた上での紹介は結果的に、フーズラボが今後の信用を失うことに繋がるので、ムリに転職を薦めることは絶対にしないんです。
ぼり:なるほど、確かに過ぎます。
ここまでのポイント
- 面接に同行して双方に納得のいく形に仲介してくれる
- ムリな紹介は絶対にしない
フーズラボが掲げる未来。「5年先の明るいキャリアを」
ぼり:本日は、ありがとうございました。フーズラボさんの掲げる目標のひとつに、「5年先の明るいキャリア」とありますが、今回の取材で、掲げている先が少しだけわかった気がします。
伊豆:わ、知ってくださってたんですね、ありがとうございます。
私達が5年先を掲げるのは、目先のキャリアにとらわれず、将来的に相談者の方の未来につながるように相談に乗るということを大切にしています。
ぼり:先生、まぶしいです。
伊豆:(笑)
気軽な相談でいい、まずは声をかけてみてほしい
ぼり:最後に、今この記事を読んでくださっている方に何かお伝えしたいことはありますか?
伊豆:勤務先を変えたかったり、今の職場環境が厳しいという方は、相談相手がいなくて困っていることが多いと感じています。
ぼり:基本はお休みが不定期だったり、仕事の時間帯が長かったり遅かったりするから、相談相手もどうしても同じ職場の人や、同業種の人で固まりがちですもんね。
伊豆:そうですね。これまで相談に来られた方に共通して多かった悩みが「職場の人に相談しづらい」ということでした。
自分のキャリアアップを考えて転職をしたいけど、人員が減ってしまっては困るから、自分の話ではなく、お店を回すことを中心に話を進められてしまうので、同じ店の仲間に「修行先を変えたい」とは、なかなか言いづらいそうなんです。
ぼり:うわ…わかりすぎて辛いです…
伊豆:なので、転職しなきゃいけないとは思っていただかなくても大丈夫です。
さきほど言っていたように、ムリに転職先を紹介することは絶対にしないので。
気軽に相談できる第3者として当社に相談して頂ければと思っています。
ぼり:転職エージェントさんという存在を知らなかったことで本当に自分でムリに転職活動をしていたんだなって実感しました。
貴重なお話を伺えたと思います。本当にありがとうございました。
伊豆:そう言って頂けると嬉しいです!こちらこそ、ありがとうございました。
インタビューを終えて。
- 利用はすべて無料
- 転職エージェントは次の職場との仲介役
- 相談+面接日の2日間で、希望の店舗の面接に行ける(希望があれば複数店舗も可能)
- 希望の店舗へ推薦をしてくれる
- 面接に同行して双方に納得のいく形に仲介してくれる
- ムリな紹介は絶対にしない
インタビューを終え、これだけのことを考えてくださるサービスを利用してこなかったのは、本当にぼくが「知らなかったから」なんだと痛感しています。
料理人が修行先を変えるとき、考えなければならないことがたくさんあります。
生活のこと。
修行のこと。
お金のこと。
伊豆さんもおっしゃっていたように、現場の人に相談してもあくまで「身内」になってしまうので、もちろんイチ意見として大切にすべきですが客観的な意見を頂くのは難しいです。
もしこの記事を読んでくださった方が、いまの現状に行き詰まっていたり、転職するための情報がほしい方でしたら、ぜひFoodsLaboさんに相談してみてください。
伊豆さんをはじめとする飲食の空気感をわかってくださっているプロが、あなたの相談に乗ってくださるはずです。
ぼりでした。
カメラマン/草葉あゆみ(じょり)
*この記事は株式会社クオレガさまの提供にてお送りいたしました。