ぼりの備忘録

借金7000万を負って夜逃げした祖父をもつ、ぼくのお金との向き合い方

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どうも!夜逃げ一家の末裔、ぼりです。

今回は負のイメージが多い「お金」と「借金」について。

ぼくの一族は望んでもいないのになかなか波乱万丈な生き方をしてきております。

詳しくは過去記事から

boriesy.hatenablog.com

その中でもとにかくお金に苦労した祖父について紹介します。

祖父のまとめ

記事中にも書いてあるのですが祖父の経歴の要点をまとめるとこんな感じ

  • 20代で運送会社を設立、絶好調
  • 30代で倒産、借金7000万を抱える
  • 40代で福井から石川に夜逃げ、田舎とは思えない小ささの家を買う
  • 息子の小学校入学時に住民票が必要との事で石川県に転入届けを出す
  • 秒殺で借金取りに住所が漏れ、息子が1人で留守番中に押しかけてくる
  • 息子を騙して勝手に家にあがるとは何事だ!と逆ギレ。裁判までおこす
  • 借金の半分を踏み倒す事に成功、半分は支払いの判決が下される
  • 30年かけて泥のように働き、70歳にて完済!翌日仕事を辞める
  • 1ヶ月後には仕事がしたいと言って、シルバー人材にて働き出す
  • 80歳になった現在、デイケア老人ホームに通う事を「仕事にいってくる」といって、本人の中では「働き」続けている

こんなところです。わずか10項目でまとめましたが、まあ壮絶です。

ただし今現在、この人生を笑い飛ばして生きています。

それどころか笑いのネタにしてしまっている。

お金に対しての意識の移り変わり

ぼくは借金を完済していない頃に実家で育ったのでお金に対してはかなりシビアに育てられてきました。

当然苦労をしてきたであろう母の口癖が「余計にお金儲けをしようと思うな、生きられるだけあればいいから」であったので「お金は汚いものだ」というイメージを幼少期に刷り込まれます。

お金のなさによる心の貧乏

社会人になったぼくは母の教え通り、暮らしていける程度のお給料が頂けて過重労働のない近所の小さい町工場にて就職。

しかし、社会に出て気づく事が「何と言おうとお金がないと行動が制限される事」でした。

生きていける程度のお金しかなかったので、月末になると「お金がない」という理由で友人の誘いを断ることになります。

自分のやりたい事が「お金」によって制限されてしまった事が悔しくて、この時ぼくくやしくては家で泣いてしまいました。

お金を手にして感じた事

これがきっかけになり母の教えに反する事になりますが過労かつ高給で有名な「佐川急便」の面接を受けました。

見事採用後、半年程度はまさに地獄のような研修期間を迎えます。

  • スキーに行った翌日のような筋肉痛
  • 1ヶ月で10kg痩せるほどの運動量
  • 常に会社から求められる残業時間の短縮

日々泥のように眠りにつく時期を過ごしました。

そしてようやく1人のドライバーとして認められたのですが、その時点で頂くお給料が前職をアッサリ越えていたのです。

その後も実績に応じて昇給される為、20歳に入社したぼくは、退社する24歳を目前にした時には入社時の倍の40万円まで稼ぐ事に成功します。

周りの友人の中でダントツ収入トップに躍り出た僕の生活は間違いなく充実しました。

自分の持てる力を出し切って、対価として頂くお金は決して汚いものなんかではなく

努力に対しての評価であり賞賛の値である。

対価として頂いたお金を、こうしてある程度の収入がある事は確実に心に余裕を生む事を改めて理解しました。

したい事でお金を頂くということ

一旦、それなりのお金がある事で人生はより豊かになる事を確認できたので、そこから一転、僕は思い立ち板前修業に移行します。

その理由となったのが

  • 料理人に憧れていた
  • 自分の手に職をつけたい
  • 満足での対価でお金をいただきたい
  • 体の事を考えると長くは続かない

佐川急便は確かに高い給料を頂けるのですが、手に職というところが欠けています。

ただし実際に飛び込んだ板前修業は厳しいものでした。

佐川急便とほぼ変わらない労働時間と厳しさ、しかし修業の身なので超低賃金。

1度40万まで登った月給は手渡しで13万円(保険など一切加入なし)まで落ち込む事に。

そこで学んだのが強制的に「無駄遣い」と呼べるものを排除していかないと生活ができない事。つまり必要なものだけにお金を使うという事でした。

これがすごく大事な気づきだったと思います。

したい事で稼いだお金は大切につかう

本当に必要な事にしかお金を使わない(使えない)クリアな生活を送る事で自分が本当に欲しいものなのか、ただの付き合い程度の飲み会でお金、そして時間を無駄にしていないか。を考えるようになりました。

限られたお給料ではありましたが、自分のやりたい事で頂くお給料は使い道も大切にします。

こうして自分なりの大切なお金の使い方を覚えることができました。

お金って結局なんなのか

人の生活を縛ることも、幸せにも不幸にもできてしまう大きな力を持つ「お金」ですが、結局のところ捉え方と使い方で何にでも色と形を変える「魔法」のような存在なのだと思います。

だからこそ自分の中でのお金に対しての姿勢が大事なんです。

自分の料理やサービスで笑顔になってもらう。

その対価として自分が頂いてもいいと思えるだけのお金を頂きたいと思います。

そうやって頂いた満足の対価はもしかしたら、悪徳業者と呼ばれる人たちが一瞬で稼ぎ出してしまうものかもしれませんが、構いません。

ただ稼ぐことが目的で生み出された1万円はきっと誰も幸せにしない私利私欲のために

消えていくはずですから。

まとめ

祖父や母はとにかく苦労をしてきたのを見ているので、やっぱり綺麗事ではなく「貧乏」は人の心を蝕みます。

だけど祖父は「貧乏」でも生きてさえいればなんとかなるということを実体験を通して体現してくれました。

本当に恐ろしいのはなってもいない「貧乏」を恐れて夢を諦める「心の貧乏」なので、ぼくは挑戦します。

その上でお金をたくさん稼ぐということで大事なのはどのように「価値」を生み出して「対価」を頂くのかが重要だということ。

ぼくは人に喜んでもらった「対価」を頂いてお金持ちになりたい。

以上、ぼりのお金との向き合い方でした!!