ぼりの備忘録

”誰にも頼らずに生きる”と”自立して生きる”の違いは明確にしておくべき

現在、10年の会社員生活を引退し、フリーランスとして生きている三十路男子”ぼり”です。

人は大人になればなるほど「頼る」のが苦手になりますよね。

  • 人に頼るのは甘えだ
  • 迷惑をかけちゃいけない
  • 自分の力でなんとかできるはず

このように考え、どうしても人にお願い事をしたり相談をしたりしづらくなっていきます。

でも、当然ながら人は1人では生きていけません。

ぼくはフリーランスとして活動するようになって早1年以上が経ちました。

そして独立当初は、フリーランスとして自立して生きることは、誰にも頼らないことだと思っていました。

でも、それは違いました。

今、ぼくがフリーランスとして活動する上で、人に素直に頼れるようになった心境の変化とこれからのことについて書き起こします。

”立派な大人”になることに必死だった

ぼくの実家はとにかく超貧乏です。というか夜逃げ一家です。

今となって笑い話になりましたが、幼少期に刷り込まれた「お金」についての感覚はずっと残ってるんですよね。

お金についての考え方については、一度記事にも書きました。

 

*記事中より引用

僕は借金を完済していない頃に実家で育ったので

お金に対してはかなりシビアに育てられてきました。

当然苦労をしてきたであろう母の口癖が

「余計にお金儲けをしようと思うな、生きられるだけあればいいから」

であったので「お金は汚いものだ」というイメージを幼少期に刷り込まれます。

こんな事もあって以下のような意識で社会人になりました。(実際にできていたかどうかはわかりませんが…)

  • 人にお金を借りちゃいけない
  • 立派な大人にならなきゃいけない
  • 人に頼らず、自立してなんでも自分でやらなきゃいけない

こう思い、20歳の頃には「キツイ」で有名な佐川急便にも入社し、自分なりに結構追い込んできたつもりです。

 

そのおかげで、人に頼ってばかりいる人を見るとなんだかイライラしてしまい、ときにはその人に直接「甘えるなっ!」みたいな事を言ってきました。

 

これって「強い」んじゃなくて「強がり」なだけで、人に弱みを見せられないから身体中にメッキをまとった状態だったんだと思います。

 

弱みを見せられる人、素直に誰かに頼る事ができる人の方が自然だし、信用できます。

 

それは多分、みんな隠したがっているであろう自分の弱みを素直にさらけだしているから。

誰にも頼らない事が自立じゃない

自立ってどういう事なのか。

 

よく「俺は一人で生きて行く!」なんてセリフをドラマなんかで耳にしますが、その後に必ずセットで「誰も一人でなんて生きちゃいけない!」というくっっさい感動名シーンが待っていますよね。

その人たちのいう「自立」って「人に助けを求めない」って事だと思ってます。

自分がそのスタンスだったからよく理解できるつもり。

だけど、これって自立と呼べるんだろうか?

多分答えはNO。

人に助けを求める事自体が自立できていないんじゃなくて、誰かによりかからないと何もできない、他人に依存しているような人を「自立できていない」と呼ぶんだと思う。

 

みんな自分で全ての事をこなしきれる程完璧じゃないし、一人でなんでもできるわけじゃない。

 

自分のできる事とできない事の範囲をしっかりと理解して、できない事だと判断したらしっかりと人を頼る事ができる人を「自立できている」と呼ぶのだと思う。

頼った分、頼ってもらえばいい。

頼ったら、迷惑をかけてしまったら、その分頼ってくれた時に精一杯お返しすればいいし、自分にかかる迷惑も許してあげる事のできる人間であればそれでいい。

人の力になる事、それはときに自分に負担がかかる事もあるかもしれないけれど、それでもいいと思える相手に精一杯向き合えばいい。

そう思えるようになった事で自分のメッキがはがれ、以前よりも人に優しく接する事ができるようになれました。

 ”自分の為”が”人の為”になる行動を

だけど違うのは「世の為人の為」って言葉を掲げて自己犠牲に生きるという事。

その行動自体は素晴らしい事かもしれないけれど、その根本に自分の意思、自己満足がないといずれ無理が出る。

人は、つきつめれば”自分がやりたい”と思った事じゃないと本気にはなれない。

だからこそ、自分の自己満足の為にした事が「人の為」になっている状態じゃないと、「こんなにあなたの為に頑張ったのに!」みたいな「見返り」を求めてしまうから。

自分が受けた恩はしっかり返す。でも自分がした事は自分がしたくてやった事っていう掛け捨ての気持ちで人と向き合っていく。

”誰にも頼らずに生きる”と”自立して生きる”は全くもって違う

自分の力が足りないところは頼っていいのだと思う。

その代わり、自分もちゃんとお返しをできる人間である事。

お互いに力を貸し合うのは大切だけど、人によりかかるのは違うと思うから。

一人の力で達成できる事って本当に少ないし、小さい。

自分だけの力で叶えられる事の限界を越える為、ぼくはこれから精一杯人に頼るし、自分だからこそできる事に全力で力を注ぎ込む。

誰かの為じゃない。自分自身の自己満足が結果的に人の為になるように。

自己実現の先にある自立。

まずは自分のことを守れるようになること、その上で人と関わること。

そこに依存はありませんよね。だって自己実現はできているのだから。

一番最初に自分の生活を守れるだけの自信をつける、その上で人と関わって生きていくとき、それは人と関わっていても”自立している”といえる。

会社員でいることもいい。

人と一緒に生活するのもいい。

そこに”依存”がないのであれば、自立してるのだと思う。

ぼくが現在フリーランスとして活動を始めた理由は「依存せずに生きていける状態」で周りの環境と関わっていきたかったから。

ここまで書いてきた通り、”自立”したかったからです。

ひとつの収入源にしか頼れないと、その収入源がなくなると生きていけない状態になる。

これもまた仕事に対しての”依存”です。

今、こうして生きていくことで、人に頼ることも含めて自立して活動できるようになったのも、自己実現に力を入れたから。

まずは自己実現をできる実力をつけることが、自立への第一歩なのだと思います。

もし、自立したい!と考えているのであれば、依存しなくていい環境を自分に作り上げることが最優先。

自分の力でお金を稼ぐ経験と実力をつけ、その先に周りと関わっていくのが大切なんだと思う。

ぼくが依存をなくすために最初に挑戦したのはクラウドソーシングでした。

副業やフリーランスに興味がある方には間違いなく参考になるぼくの実体験だと思います。ぜひ、参考にしてください。

www.ooborisatoru.com

ぼりでした。